前立腺の病気
前立腺肥大症
前立腺が肥大し、尿道が圧迫されて起こる病気です。前立腺肥大症は60歳以上の男性の5人に1人にみられます。
排尿困難(尿が出にくい)、残尿感(尿が残った感じがする)、頻尿(尿が近い)などの症状が現れます。
まずは、内服薬による治療が行われますが、効果が不十分であるときは経尿道的手術(TUR-PやHoLEP)を行います。
前立腺癌
高齢化などにより急激に増加している癌です。
初期の段階でほとんど自覚症状はなく、排尿困難や頻尿、血尿などの症状が現れる頃には進行していることが少なからずあります。
腫瘍マーカーとして、PSA(前立腺特異抗原)があり、診断の助けとなります。生検で癌の確定診断が得られます。
治療法は、手術療法、放射線療法、内分泌療法など様々です。
急性前立腺炎
細菌感染が尿道から前立腺に向かって起こります。
発熱と排尿時痛を伴います。抗菌薬の投与で治療できます。
慢性前立腺炎
はっきりしない会陰部の不快感が持続します。