膀胱の病気(膀胱炎 ・ 過活動膀胱 ・神経因性膀胱・ 尿失禁)
膀胱炎
感染は尿道から膀胱に向かって起こります。女性は尿道が短いため、膀胱炎になりやすいです。感染により膀胱の粘膜が刺激されるため排尿時痛や頻尿、残尿感などの症状があり、ひどくなると血尿がでることもあります。膀胱炎だけでは熱が出ることはありません。一般的に抗菌薬の投与で治療できます。
過活動膀胱
尿意切迫感(急におこる、抑えられないような強い尿意で、がまんすることができないもの)を中心とした症状で、他に頻尿(尿が近い)や尿失禁(尿がもれる)を伴うことがあります。40歳以上の8人に1人にこの症状があると言われています。一般的には、内服薬を中心とした治療が行われます。
神経因性膀胱
脳血管障害や脊髄損傷、糖尿病や骨盤内手術による末梢神経障害、認知症などの神経疾患により、膀胱に尿を蓄えたり、膀胱から尿を排出する機能が異常をきたした状態です。
排尿困難、頻尿、尿失禁などの症状を引き起こします。
原因となる神経疾患の治療をすすめながら、尿路感染症や腎機能障害などを防止することが必要になります。
尿失禁
腹圧性尿失禁(せき・くしゃみをした時、尿がもれる)や切迫性尿失禁(急に尿がしたくなり、がまんできなくて尿がもれる)など、原因により症状は異なります。尿失禁のタイプにより、運動療法や内服療法を行います。尿失禁の程度ではなく、「困っている」全ての方が、治療の対象となります。「この程度ならがまんできる」「としだから仕方がない」と思わずにお気軽にご相談ください。